バイナリーオプションの誤解
以前のネガティブなニュースのおかげて、バイナリーオプション(BO)を博打のようで危ないとか、怪しい会社が多くて安心して取引ができないと誤解し、敬遠している人も多いようです。
しかし現在は規則が整備され、国内会社でのバイナリーオプションは健全な運営がなされているといえます。
とは言え、現在、バイナリーオプションが期待されたほど、FXみたいに巨大な市場になり一般的な投資商品となっているかといえば、そうではありません。
当サイトでは、バイナリーオプションのメリット、デメリットを合わせた本当の姿を伝えたいと思います。
予想が当たる可能性によって利益が変動する
バイナリーオプションでは、一定時間内に指定した価格に到達するか、しないかを予想するので二者択一という意味の日本語に当てはまります。
しかし、その本質は、二者択一という簡単なものではありません。
バイナリーオプションは、よく「丁半博打だ。」とか「トランプのハイ&ローのようだ」と、ネット上で見かけますが、それは違います。
確かに、トランプのハイ&ローという賭けは、「トランプからまず1枚をめくり、その次にめくるカードが1枚目よりも上か下かを予想する」というものですから一見似ているよう見えるのでしょう。
しかし、バイナリーオプションの本質は、予想が当たる可能性によって見込める利益が変動するという点にあります。
つまり、次の2点のことです。
- その時点で可能性の高い予想に対しては利益が少ない。
- 可能性の低い予想に対しては、利益が高くなる。
これは、競馬の性質によく似ていると思いませんか?
つまり、レース前の時点で、勝つ可能性の高い馬への配当は低く、勝つ可能性の低い馬への配当が高くなる(俗に言う万馬券)と同じ理屈です。
利益の変動とは? | |
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今から2時間後に5銭の円高になる |
今から2時間後に5円の円高になる |
可能性が高い予想は 利益が低い (本命馬券) |
可能性が低い予想は 利益が高い (万馬券) |
競馬では、馬の状態、レース場の状態、また騎手との相性などを考慮した上で馬券を購入します。
その理屈と同じで、バイナリーオプションで安定的に利益をあげ続けるためには、経済指標や要人発言などの情報収集と、相場環境によって異なる戦略が必要になるのです。
これで、バイナリーオプションは、勝敗に運の要素が非常に大きい丁半博打やハイ&ローではないことがわかりますでしょう。
バイナリーオプションの主な取引タイプ
バイナリーオプションには主に3種類の取引タイプがあります。
ラダー取引
ラダー取引は、バイナリー取引においては最も行われている取引タイプで、日本でバイナリーオプションのサービスを提供している会社では、全てこの取引ができます。
ラダー取引の内容は、取引終了時にレートが目標レート(権利行使価格)よりも上か下かを予想する取引です。
*画像引用先:トレーダーズ証券「みんなのオプション」公式サイト(https://min-fx.jp/lineup/op/service/trade/)
レンジインアウト取引
レンジインアウト取引とは、取引終了時にレートが指定のレンジ内に入っているか、入っていないかを予想する取引です。
レンジイン | レンジアウト |
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ラダー取引よりも、指定されるレートのレンジは狭まっています。
画像引用先:ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)公式サイト(https://www.fxtrade.co.jp/bt/type)
ワンタッチ取引
ワンタッチ取引とは、取引時間中に、レートが指定のレートに1回でも達するか、達しないかを予想する取引です。
タッチ | ノータッチ |
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画像引用先:ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)公式サイト(https://www.fxtrade.co.jp/bt/type)
他の取引タイプとは異なり、取引終了時のレートではなく、取引時間中のレートの値動き全てが、対象となります。
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バイナリーオプションと聞くとどうしても、ギャンブル性が高い、業者とのトラブルがあるといったネガティブ否定的なイメージを持ってる方も多くいるようです。
実は、バイナリーオプションでの業者とのトラブルの多くは、海外業者とのトラブルがほとんどなのです。
【画像はイメージです。】
- 「インターネット上の広告を見て興味を持ち、海外業者とバイナリーオプション取引を開始したが、出金を求めても応じてもらえない。」
といったようなトラブルです。
★参考サイト;「海外業者とのバイナリーオプション取引にご注意ください!−無登録業者との契約は行わないで!!−」(国民生活センターウェブサイト)
海外業者は、高配当率や日本では規制のあるさまざまな魅力的なサービスを提供しておりますが、それは裏を返せば日本の法律の適応を受けないからできていることで、トラブルがあったときには、自己責任となってしまうことを意味します。
バイナリーオプション取引をする際に、まず確認するべきなのは、日本の金融庁の登録を受けているかどうかです。
- トレイダーズ証券
- ヒロセ通商
- FXトレード・フィナンシャル
- FXプライム
- IG証券
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各社無料のデモロ座で取引を試すことができるので、まずは使用感を試したらいかがでしょうか?
国内のバイナリーオプション業界のルール
公的規制による日本国内のバイナリーオプション業界のルールは以下になります。
- 取引時間は2時間以上、取引終了の直前1〜2分前)までチケット購入が可能
- 権利行使価格の固定
- 取引時間内の損切り利食いの導入、取引終了の直前(1〜2分前)までチケット売却が可能
実際の取引方法は?(みんなのオプション〜ラダー取引)
取引をする通貨ペアを選びます【一】。
*画像引用先;みんなのオプション オプショントレーダー(パソコン用) 操作マニュアル
FXトレードであれば、通貨ペア自体が取引商品ですが、バイナリーオプションでは通貨ペアの値動きが商品になります。
国内のバイナリーオプション会社ではメジャー通貨でしか取引ができません。
その理由は、バイナリーオプションは、FXとは市場規模は比較にならないほど小さいためです。
この点は、FXでマイナー通貨ペアをトレードしてる人は注意しましょう。
取引画面を見てみましょう。
まず、取引開始時に基準となるレートが決定されます【二】。
それに合わせて、上下方向に2時間後に到達する目標レート=権利行使価格が割り振られます【三】。
- 「ラダー」を選択している場合は、選択中の通貨ペアの5つの異なるレートを表示します。
- 「レンジ」を選択している場合は、4つの目標レンジを表示します。
そして、その目標レートに対してチケット購入価格、売却価格が設定されます【四】。
このチケット価格は予想が当たり権利行使が行われると、1ロットあたり1000円の払い戻し(ペイアウト)が行われます。
バイナリーオプションでは取引開始時の基準レートに近い目標レートのチケット代は高く、基準レートから離れたチケット代は安く購入することができます。
これは、前述の通り競馬のような仕組みだからです。
みんなのオプションのチケットの購入価格は1Lotあたり50円〜990円で、大きくレートが変動する場合には、20倍もの利益を得ることができます。
一方、予測どおりにならなかった場合には、チケット購入金額と同額が損失となります。
購入したチケットは取引時間終了直前まで売却することができますので、取引終了を待たずして、利食い、根切りをすることが可能です。
これにより、戦略はさらに広がり、スキャルピングで利益をあげることもできます。
このように、バイナリーオプションの取引は、非常に単純明快でリスクとリターンが明確なこともバイナリーオプションの人気の理由の一つです。