トレンドライン
相場の方向感を得るためには、陽線と陰線の割合がどれだけなのかをチェックするだけではなく、並んだローソク足がチャートの上の方向(高値方向)にあるのか、下の方向(安値方向)にあるのかを知っておくこともとても重要です。
ここで覚えておきたいことは、たとえ上昇トレンドにあったとしても、相場が一直線にぐんと上がるパターンはそんなに多くはないということです。
小さな値動きを何度も何度も重ねつつ、結果的に見ると安値をどんどん切り上げていくというのが一般的な上昇トレンドの傾向と言えるでしょう。
下降トレンドも同様で、少しずつ小刻みな戻りを繰り返していきながら、
結果的に高値が少しずつ切り下がっていくのです。
相場というのはこのように小刻みな動きを繰り返していくので、ローソク足をパッと見ただけでは、
今が上昇トレンドなのかそれとも下降トレンドなのかがすぐにはわかりづらいこともあります。
そのような時にオススメしたいのがトレンドラインを引くという作業です。
トレンドラインとは、安値と安値を線で結び、その線が右肩上がりになっていれば上昇トレンド、高値と高値を結んだ線が右肩下がりに伸びているようならば下降トレンドだと判断する線のことを言います。
このトレンドラインは高値の水準や次にやってくるだろう安値を予想するのにとても便利です。
上昇トレンドで一時的な下げ(押し目)が出たときや、下降トレンドで一時的な上げ(戻り)が出たときは、
トレンドラインの延長線上の水準で下げ(上げ)止まることが多いからのです。