重要指標とファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析をおこなうために経済指標(国の経済の通信簿)には、雇用統計やGDP、消費者物価指数、貿易収支、鉱工業生産高など、実にさまざまなものがあります。
また、これらの経済指標とは別に、各国の中央銀行が決める政策金利もその国の景気に影響します。
したがって、政策金利がどうなるかによってその国の通貨が買われたり売られたりすることにもなります。
例をあげてみましょう。
GDP統計というのは、「国の経済規模がどれぐらい大きく(小さく)なったのか」を示すものです。
国によってその発表時期は違うのですが、基本的に前月や
前四半期、前年と比較してその国のGDPが何%成長したのかを発表することがほとんどです。
もちろん、そのパーセンテージが高ければ高いほど、
「成長に勢いがある」とみなされるわけですから、その国の通貨は買われやすくなります。
その逆でマイナス成長だった場合は、
「経済の先行きが見込めない」とされ、通貨も売られやすくなってしまうのです。
ファンダメンタルズなどと難しい言葉を使わなくても、いかなる統計の種類に関わらず、発表された指標の結果が前向きであれば通貨は買われやすくなり、後ろ向きであればより売られやすくなるということを理解しましょう。
バイナリーオプションに限らずユーロやポンドの相場を予想する場合には、ユーロ圏や英国の
経済指標だけではなく、アメリカの指標含めてファンダメンタルズ分析をおこなう必要があります。
ドルはなんと言っても「世界の基軸通貨」ですから、
アメリカの経済指標の動きは世界中の通貨の動きに影響してくるからです。