突発的事件で相場は大きく動く
それぞれの国の為替相場に大きな影響を与えるものとして、戦争や大震災、政変などの突発的事件があります。
アメリカのドルについて言えば、アメリカ同時多発テロやリーマンショックなどがその例です。
アメリカ同時多発テロが起きた2001年9月11日、ドル/円はたった1日で3円も乱高下しました。
2008年9月15日にアメリカの大手投資会社であるリーマンブラザーズが経営破綻した時には、1ドル107円台で推移していたドルが3ヶ月の間になんと88円台まで下がってしまいました。
ここからもわかるように、突発的事件は相場を上下させる要因に なるのです。
昔は大きな戦争などが起こると安全資産と
されていたドルが買われ、「有事のドル買い」と言われたものでした。
しかし、今日では有事があるとむしろドルが売られる場面もよく見られるようになりました。
とは言え、やはり突発的事件が発生すると大きく外国為替相場が動くということに変わりはありません。
このような突発的事件は経済指標の発表のように
前もって知らされることはないので、待ち構えることは不可能です。
発生直後に相場が大きく動く可能性が高いのですが、上がるのか
下がるのかの判断は初心者には難しいので、やみくもに取引をするのは避けたほうが良いでしょう。
このような突発的事件ではどのような影響が及ぶのかが判断しづらいものです。
そのような相場の先行きがまったく
読めなくなった時には取引をしないというのも大切な勝つためのセオリーです。
「休みも相場」という言葉もあるのです。